糖尿病について|天王寺駅すぐの内科 糖尿病内科|のぐち内科・糖尿病クリニック

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糖尿病について

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糖尿病について

糖尿病について

糖尿病は慢性的に血糖値が高い状態(高血糖)が続くことによって、様々な不具合を生じる病気です。私たちの体の中では、食事をはじめ様々な要因で血糖値が上がり、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンによって血糖値が下がり、この絶妙なバランスで一定の範囲に血糖値が保たれます。糖尿病では、この「インスリン」の作用が不足することによって血糖値が上がります。

高血糖の状態が続くと、尿中に大量のブドウ糖が出てしまうことによって尿量が増え頻繁にトイレに行くようになります。すると脱水の状態になり、喉が渇き水分をたくさん飲むようになります。これがよく知られる糖尿病の症状です。せっかく食事でとった栄養分(ブドウ糖)が体の細胞に取り込まれることなく、尿糖として体の外に出てしまうので、その結果、痩せて体重が落ちてしまいます。体の中で悪循環が出来上がってしまい、体がだるくなります

このような典型的な高血糖の症状が出るのは、かなり高血糖の程度が強く、糖尿病の状態が非常に悪い場合です。そこまでいかず、糖尿病になっていても特に症状を感じることなく、健診などで初めて糖尿病を指摘される方も大勢います。

初めて糖尿病と診断された方の多くから、最初に受ける質問があります。それは「糖尿病になると、もう甘いものを食べられないのですか?」という質問です。不思議なほど、皆さんが全く同じこの質問をされるのですが、それは違います!仮に「糖尿病だから甘いものを食べてはいけない」とすると、「じゃあ、お煎餅なら何十枚食べてもよいのか?」ということになります。糖尿病だからといって、特に何かを食べてはいけないということは全くありません。量とバランスさえ守れば、何を食べてもいいのです。

糖尿病治療の目標は、合併症を予防し、糖尿病のない人と変わらない生活を送ることです。これは良好な血糖値コントロールを維持することで十分可能です。特に症状もないのに、定期的に病院を受診し、血液検査を行い、処方された薬をのんだり注射を打ったりし、食事療法や運動療法をして「糖尿病」という病気に向き合うことは、時に面倒に感じたり不自由さを感じるかもしれません。皆さんが少しでも前向きに糖尿病と向き合い、安心して通院できるよう、お力になれればと願っております。

糖尿病の診断

血糖値は食事の前後や時間帯などによって大きく変動します。そこで安定した血糖値の状態を表す指標として用いられるのがHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)で、過去1~2カ月の平均血糖値を反映する値です。

糖尿病は「慢性的に血糖値が高い」ことを証明してはじめて診断されます。診断に用いられる血糖値は、

①早朝空腹時の血糖値が126mg/dL以上

②随時血糖値(食事と採血時間との時間関係を問わないで測定した血糖値)が200mg/dL以上

の2つです。慢性的に高血糖の状態が続くことを証明して糖尿病と診断される訳ですから、別々の日に①か②が確認されてはじめて糖尿病と診断されます。ただ、①もしくは②を確認できたのが1回だけでも、

③HbA1cが6.5%以上

④典型的な糖尿病の症状(口渇、多飲、多尿、体重減少など)がある

⑤確実な糖尿病網膜症がある

などが確認された場合は糖尿病と診断することができます。

1型糖尿病と2型糖尿病

糖尿病には、代表的なものとして1型糖尿病と2型糖尿病があります。

1型糖尿病は、膵臓からインスリンが分泌されなくなるためになる糖尿病です。これに対して、2型糖尿病は、遺伝に加え過食・運動不足・肥満・ストレス・加齢などの環境因子や加齢が加わることによってなる糖尿病です。

糖尿病と診断した時、1型糖尿病であるか2型糖尿病かの診断をつけることが重要ですが、多くの場合、血液検査で抗体(GAD抗体など)を測定することによって診断できます。

2型糖尿病であれば、食事療法や運動療法に加えて内服加療が検討されますが、1型糖尿病であればインスリン注射が基本となります。

糖尿病の合併症

血管は血液を全身に循環させる重要な働きを持っていますが、糖尿病になると血糖値が高い状態が続き、その血管を傷つけたり、血液をドロドロにしたりして様々な負担を血管に与えます。とくに細い血管(毛細血管)は影響を受けやすく、毛細血管が集中する網膜、腎臓、手足に早いうちから障害が現れてきます。これが三大合併症(細小血管障害)といわれる「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病神経障害」です。
また、高血糖の状態は毛細血管だけではなく、太い血管にも影響を与え、大血管障害と呼ばれる脳梗塞や心筋梗塞など、命にかかわる重大な病気を引き起こすこともあります。
これらの合併症は糖尿病と診断されたときから進行し、5~10年くらいで出現すると考えられています。
高血糖の状態を放置しておくと、失明、透析、手足の壊疽(えそ)などを引き起こす可能性もありますので、きちんと治療を受け、合併症を予防していくことが重要です。

糖尿病の三大合併症

糖尿病網膜症

初期から自覚症状なく進行します。網膜の毛細血管が傷つき視力低下や出血を起こし、最終的に失明に至ることもあります。糖尿病網膜症は日本人の失明原因の第2位です。糖尿病と診断されたら、自覚症状がなくても定期的に「眼底検査」を受け、良好な血糖コントロールを継続的に行っていくことが大切です。

糖尿病腎症

腎臓には糸球体という毛細血管のかたまりがあり、血液をろ過しています。高血糖の状態になると、この糸球体が傷つきやすくなり、放置することで徐々に腎臓が傷つけられ、尿と一緒にたんぱく質も出てきます。最終的には腎不全となり、人工透析が必要な状態に至ってしまいます。日本の人工透析の原因は、糖尿病腎症が最も多く、現在も増加し続けています。継続的な血糖コントロールと定期的な尿検査を行っていくことが大切です。

糖尿病神経障害

糖尿病は末梢神経にもダメージを与えます。症状としては、手足がしびれたり、悪化すると痛みの感覚が鈍くなったりします(けがや火傷の痛みに気づかないなど)。とくに足は症状が悪化すると壊疽に至りやすく、場合によっては足の切断を余儀なくされる場合もあります。自覚症状があるので、早めに医師に相談しましょう。

その他の合併症

脳梗塞、心筋梗塞、脳卒中、皮膚病、感染症、閉塞性動脈硬化症、歯周病なども合併症として挙げられます。

高血圧

日本高血圧学会では上の血圧である収縮期血圧(心臓が収縮したときの血圧)が140mmHg以上、または下の血圧である拡張期血圧(拡張したときの血圧)が90mmHg以上を高血圧としています。そのまま高血圧の状態にしておくと脳や心臓の血管が動脈硬化を起こし、脳卒中や心臓病、腎臓病などの重大な病気を発症する危険性が高まります。日本人の高血圧の約8~9割が本態性高血圧(原因をひとつに定めることのできない高血圧)で、遺伝的素因(体質)や食塩の過剰摂取、肥満など様々な要因が組み合わさって発症します。中年以降にみられ、食生活を中心とした生活習慣の改善が予防・治療に非常に大切です。

脂質異常症

脂質異常症とは血液中の「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が増えたり、「善玉」のHDLコレステロールが減ったりした状態のことをいいます。この状態を放置していると動脈硬化が起こり、ゆっくり進行し、脳梗塞や心筋梗塞といった動脈硬化性疾患をまねくリスクが高まります。
脂質異常症の発症には、過食、運動不足、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが関係しているといわれています。「内臓脂肪型肥満」ではLDLコレステロールや中性脂肪が多くなり、HDLコレステロールが少なくなりやすい傾向があります。また、遺伝性の「家族性高コレステロール血症」と呼ばれているものもあります。